この地上には、人の力では変えようのない法則のようなものがいくつかあります。例えば『万有引力の法則』がその1つですよね。世界のどんな場所へ行っても、モノを高いところから落とせば、必ず下へ落下していきます。
もう1つの代表的な法則は『種蒔きの法則』です。これも世界中のどこででも利用されていて、農民たちはその恩恵を受けて生活しています。でも実はこの『種蒔きの法則』は何も「農業の世界」だけにあてはまるわけではありません。私たちの日常生活の1コマ1コマの中に深く根付いているのです。そしてこの法則は、私たちの人生に良くも悪くも働くのです。
日本語の古いことわざにも、「自分の蒔いた種を刈り取る」という言葉があるように、自分で悪いと分かっているにも関わらず、人からの忠告や自分の良心の呵責に敢えて反抗して、誤った方向へと歩みを続けるならば、その結果を刈り取ることになります。ある時若いカップルが「この先キケン」と書いてある立て看板を軽んじて、猛スピードでカードレールを突き破って車を走らせていたら、橋を修理中の谷底へと車ごと転落して死んでしまったそうです。彼らは悪い種を蒔き、そして悪い実を刈り取ったのです。
しかし、私たちが『良い種』、すなわち人々への親切や愛の行為を蒔いていくならば、私たちはやがて『良い実』を刈り取ります。これは天地をお造りになられた、愛なる神様がお定めになった法則なのです。なぜなら私たちの天の父なる神様は、ご自分の愛する子供たちが他の人々に優しくしているのを見て、ご褒美を与えずにはいられないお方だからです。
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