(298) “あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。”

「ボクたちには世界を変えることはできない」という映画をご存知でしょうか?大学生がカンボジアの貧しい子どもたちのために募金活動をして学校を建てる、という実話を基にした映画です。もちろん事は簡単には運ばないわけですが、「普通の大学生」のグループのひたむきさに心を打たれます。一見の価値がありますよ。 私たちはしばしば、わずかな善意を持っていながら、現実の問題の大きさに圧倒されて、いとも簡単に目標をあきらめてしまうことがあります。それはとっても残念なことだと思いませんか? 嵐の後にある男性が海辺を散歩していると、海岸には何千何万という『ヒトデ』が打ち上げられていました。「このまま放っておくと、すべて干上がってしまうだろうな」と思いつつふと見ると、1人の少年がその1つ1つを拾い上げては海に向かって投げ戻してやっていました。男性は思わず「お~い、そんなことをしても無駄だよ。見てごらん、焼け石に水さ。」と声をかけました。すると少年はまた1つヒトデを拾い上げて海に向かって放り投げてから、ニッコリと微笑んで言いました。「でも、これで今の1匹は助かるよ?」 世界では何億という人々が飢えており、何百万もの人々がマラリヤや脱水症状で死に瀕しています。当然1人の人がどんなに努力しても、それらすべてを救うことはできません。しかし、たった1本の注射によって救うことのできるいのちがあります。コーヒー1杯のお金で100人の子供たちに食べさせてあげられることができるのです。これらの現実を「見てみぬふり」をすることもできますが、何か小さなことでも今日から始められる事がたくさんあるのではないでしょうか?ここに1つのウェブサイトリンクを紹介します。『日本国際飢餓対策機構』(http://www.jifh.org/)という団体です。様々な募金やボランティア活動を行っています。 神様は私たちに『善意』『あわれみ』などの心を与えてくださいました。それらの心から湧き上がってくる思いを封じ込め続けてしまうとしたら、やがて神の前に立つ時に、私たちはどう申し開きをすれば良いのでしょう?

(297) “悩む者には毎日が不吉の日であるが、心に楽しみのある人には毎日が宴会である。”

こんなお話があります。 ある賢い老人と孫娘が田舎のガソリンスタンドで一緒に座ってくつろいでいました。そこに1人の旅人風の男が車でやってきて、ガソリンを入れながら老人に尋ねました。「オレはじっくり腰をすえて住むのに良い場所を捜して旅をしているんだが、ここはどんな所だい?」老人は答えました。「そうだなぁ、そういうお前さんが前に暮らしていた所はどんな所だったんだい?」男は言いました。「いやぁ、嫌なところだったよ。人々は批判的で、お互いにそれぞれのあら捜しばかりしていてさ。あんな所には2度と戻りたくないね。」老人は申し訳なさそうに答えました。「そうかい、それは残念だったねぇ。実はこの町も、その町と全く同じようにひどい所なのさ。」男はガックリして車に乗り込み、去って行きました。 しばらくすると、1組の家族がそのガソリンスタンドに車を停め、運転していた父親が老人の所にやってきて尋ねました。「失礼ですが、この町は暮らすのに良い場所でしょうか?」老人は答えました。「そうだねぇ、ところでアンタたちが前に住んでいた所はどんな所だった?」父親は言いました。「いやあ、素敵なところでしたよ。町の人たちは皆親切で、仲が良くて、困った人がいるといつも助けの手を差し伸べていました。本当に去りがたかったんですが、都合でどうしても引っ越さなければならなくて…」老人はニッコリして答えました。「安心しなさい。この町もまさに同じような所だよ!」 この家族が車を出発させた後、ずっとこれらの様子を聞いていた孫娘が尋ねました。「ねぇ、おじいちゃん。どうして初めの人には『ここはひどい所だ』って言って、後の人には『ここは素敵な所だ』って言ったの?」老人は孫娘の瞳をじっと見つめて言いました。「なぁに、人間どこに引っ越して行ったって、いつも『自分』を連れて行くもんさ。そして引っ越して行った先がどんな町に見えるかは、その『自分』の態度次第なのさ。」 人生は『人任せ』にはできません。「人生に対するアナタの態度」があなたの人生を決めるのです。周りの状況に左右されることのない、神様から注がれる「内なる平安と喜び」があるならば、どこに行ってもそこは『地上の楽園』となり得るのです。

2018年3月25日 「永遠のいのちなるキリスト」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ     「永遠のいのちなるキリスト」    (25/03/2018) ◎今日のトピックは「イエス・キリストは変わらない」ということ。[ヘブル13:8] ◆イエス・キリストは『永遠の祭司』 [ヘブル7:24-25]  『祭司』は、罪のためにいけにえをささげ、とりなす存在。 ・人間には決して『罪の代価』を払い切ることはできなかった。[詩篇49:7-8] ・しかし、主イエスはご自身を「完全な永遠のいけにえ」としてささげ、贖いを完成された。[ヘブル10:12-14] これは旧約聖書においてずっと以前から啓示されていた『神の永遠の愛』の成就。[イザヤ54:10] ◆イエス・キリストは『永遠のいのち』 [ヨハネ3:16] ・「この世にあるもの」「目に見えるもの」は、すべて永遠には存在しない。(『神の国』には持って行けない) *永遠に続く唯一のもの = 『神との関係』 これぞ私たちに与えられた「永遠のいのち」! ・私たちは主イエスによって「神との永遠の交わり」へと招き入れられた。[Ⅰヨハネ1:1-3] ◆今週の『暗唱聖句』: [Ⅰヨハネ 5章20節]   Outline of the sermon      “Christ, our eternal life.”     (25/03/2018) ◎The topic today is “Jesus Christ is Everlasting”. [Hebrews13:8] ◆Permanent Priest. [Hebrews 7:24-25]  He offered eternal sacrifice for sins Read more…

(296) “喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい。”

『パーソナリティ』にはそれぞれいろいろな違いがありますが、その中でも1つの大きな違いと言えば、それは「人間重視(people oriented)」か「任務重視(task oriented)」かでしょう。『人間重視』の人は「やらなければならないこと」を多少後回しにしてでも「人との関係作り」のために時間を割きます。一方『任務重視』の人は多少人間関係を犠牲にしてでも「やるべき任務」を成し遂げようとします。あなたはどちらの傾向が強いでしょうか? 歴史を振り返るならば、恐らく日本は元来『人間重視』の文化を持っていたと思います。あまりアクセクと働くよりも『義理人情に厚い人間』として生きることが美とされていたのではないでしょうか?それがいつの間にか(高度経済成長の頃から?)『生産性・効率性』が重視されるようになり、『義理人情』などという言葉は古臭いものとして片付けられ、会社員たちは「自分たちの任務に献身」させられるようになってしまったような気がします。 話は変わりますが、私の母は現在87歳で、蕎麦を食べるのが大好きです。ですから私が一時帰国するたびに一緒に母の自宅から200メートルほどのところにある蕎麦屋へ歩いて行くのが習慣なのですが、母の歩行速度は年々遅くなってきています。今ではまるで「ウサギがカメと一緒に歩いている」かのように感じてしまいます。はっきり言ってものすごくじれったいのですが、ある時ふと「自分と共に歩んでくださっている神様」のことに思い当たりました。『全知全能の神様』にとっては、私たちのような人間と共に歩むことは「超じれったい」ことに違いありません。でも神様はきっと少しもイライラすることなく、むしろ微笑みながら共に歩んでくださっていることでしょう。そんなことを思いながら、母と共に200メートルの道のりを30分掛けて歩くのもなかなか風情があります。 クリスチャンであっても、中には「神のための働き」に熱心なあまり、身近にいる人々が目に入らなくなっている時もあるかもしれません。でも神様は私たちが「どれだけのことを成し遂げたか」よりも「人々にどれだけ心を注いだか」を評価してくださるのではないでしょうか?

(295) “自分のからだをもって、神の栄光を現しなさい。”

「イエス・キリストによる救い」を得た人々は、死んだ後も『天国』に行ける約束が与えられていますが、神様から与えられた体をキチンと管理していない人は、自分が望んでいるよりも少し早めにそこに行くことになってしまうかもしれませんから、気を付けましょう。今日は「自分の体の自己管理」のお話です。次の3つの点を心がけましょう。 1.食生活の改善 ・実に多くの人が「不健康な理由」によって食生活を左右されてしまっています。ストレス、退屈さ、疲労感、怒り、憂鬱さ、劣等感などなど。また、日常に食べるものもかなりのかたよりがあります。ファストフードやインスタント食品、スナック菓子などを取り過ぎて、新鮮なフルーツや野菜、そして繊維食品をあまり食べない人が多いようです。それでは体が悲鳴を上げてしまいます。ぜひ自分の食生活の傾向性をもう1度よく検討し直してみてください。  2.運動不足解消 ・突然「毎朝1時間のジョギングを始めよう!」などとは思わないで下さい。「少しずつ着実に」が継続のコツです。例えば「エレベーターの代わりに階段を使う」とか、「車を駐車するときに、いつもよりも目的地から離れた所に停めて歩く」とか、「テレビやパソコンに向かう代わりに子供とキャッチボールをする」などなど。神はあなたの体を「1日中座って過ごす」ようには造りませんでした。「週に3日30分の運動」だけで、私たちのストレスや高血圧などはずい分解消されるはずです。  3.早めに床に就く ・人間はたとえ大人であっても『8時間の睡眠』が必要だそうです。「自分はそんなに寝なくても十分やっていける」と多くの方々は言うかもしれませんが、「やっていける」のと「健康に生きること」には大きな違いがあります。「私は床に就くのは夜中過ぎだけど、毎日昼まで寝ているから大丈夫」という方もいるでしょうが、統計によると「夜中の12時より前の『1時間の睡眠』は、12時過ぎの『2時間の睡眠』に相当する効果がある」のだそうです。昔からよく言われているように「早寝早起き」は確かに健康な生活の基本なのです。 信仰深い方々はしばしば「神のみこころにかなった人生を歩みたい」と思うようですが、それならばまず、上記の3つのことに留意しながら『自分のからだをもって神の栄光を現す人生』を、ぜひ今日から始めてください。

2018年3月11日 「イエス・キリストは『神との平和』」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ     「イエス・キリストは 『神との平和』」    (11/03/2018) ◆キリストのもたらす『平和』 ・真の『平和』とは、単にうわべだけの「争いのない状態」ではない。イエスはこうも言われた。[ルカ12:51] ・私たちはイエスによって神と『和解』され[ローマ5:1]、 神の前に『義(完全に正しい者)』とされた。[Ⅱコリント5: 21] これは「私たちの努力で勝ち取られたもの」ではないので、私たちの「弱さや失敗」で失われることもない。 ・真の平安(シャローム)は、ただ「神との正しい関係」からやってくる。[ローマ8:31,ヨハネ14:27] ・神は、ご自身の子どもたちが、この平安を心に満たして生きることを望んでいる。[コロサイ3:15] ◆『和解の使者』として ・神は「私たちとの間の平和」が、他の人々との間にも及ぶことを切に求めておられる。[マタイ5:9] ⇒ [Ⅱコリント5:17-21] ✰まず自分自身の内に「キリストの平和」を満たし、その上で『和解の使者』として人々の許へ遣わされて行こう! ◆今週の『暗唱聖句』: [イザヤ書 26章3節]   Outline of the sermon      “Jesus is ‘the peace with God’.”     (11/03/2018) ◆God offers “real peace”. ・The “real peace” God provides is not just “peaceful environment”.  Jesus once said Read more…

(294) “御霊によって歩みなさい。そうすれば、決して肉の欲望を満足させるようなことはありません。”

我が家の長男の妻はニュージーランド人ですが、ラーメンが大好きです。私たちの住むクライストチャーチにもいくつか「それなりのラーメン」を出すお店はありますが、当然「日本にある美味しいラーメン屋」には到底及びません。2年ほど前に同じ時期に日本を訪問したことがあり、そのとき私たち夫婦が知っているとっておきのラーメン屋に連れて行ってご馳走してあげたら、彼女はこう言いました。「お父さん、お母さんの意地悪!こんなに美味しいラーメンを食べてしまったら、もうクライストチャーチのラーメン屋さんには行けなくなっちゃうじゃない!」私たちが『本物』に触れたとき、もはや私たちは「まがい品」では満足できなくなってしまうのです。 神は私たちを「この世が提供するもの」によってではなく、「神ご自身からしか受け取ることのできないもの」によって生きるようにお造りになられました。ですから私たちは本来「この世にあるもの」では真の満足を体験できないわけなのですが、神から離れて生きている私たちは「本物が与える真の満足」を知らないので、ある人々は「まがい品が与えるそれなりの満足」にごまかされ、またある人々は常に「物足りなさ」を感じているのです。 上記の聖書のことばに出てくる『御霊』とは、人が不信仰によって神から離れてしまう前に神から与えられていた(すなわち、本来人間が生まれつき持っているはずだった)「神ご自身の霊」です。『御霊』は私たちを「神の愛」「神の喜び」「神の平和」へと導き、まさに「人間が本来歩むはずであった人生」へと私たちを導いてくれるのです。「御霊によって歩む人生」が私たちに与えてくれる『満足』を味わったなら、もはや「この世が提供する満足」では物足りなくなるのです。 イエス・キリストは、地上におられる間まさにそのような人生を生き、そして私たちと神との致命的なギャップを埋めるために私たちの代わりに十字架にかかられ、そして今私たちはこのイエス・キリストの身代わりの死を『自分のこと』として受け入れる時、神からの賜物としてこの「神の霊である『御霊』」を与えられ、それまでとは全くレベルの違った平安や喜びを抱いて生きることができるようになるのです!

2018年2月25日 「イエス・キリストは主権者」

メッセージをダウンロードして聴く 説教あらすじ      「イエス・キリストは主権者」     (25/02/2018) ◆神の主権 [マタイ28:18] *「与えられている」 ― 誰から? = 創造主なる神。 ・この世における『人間の権威』はすべて他の誰かから「委任されたもの」。 ・天地創造の父なる神だけが『自立自存』、誰に干渉されることもなく絶対的主権を行使する力と意志を持つ。 “God is in Control”. (もし神が『良い方』ではなかったら、大変なことになってる!) ◆権威の行使者 ・イエスはどうしてこの権威を「与えられた」のか? ⇒ 御父への献身と全き従順の故。[ピリピ2:6-11] キリストがこの権威を行使できたのは、彼が御父の意志に『完全服従』だったから。     ・『驚くべき事実』 ― 私たちにもこれと同じ権威が与えられている![ヨハネ1:12] ✰「神の権威」がこの地に現されるか否かは、今や「私たちの従順」にかかっている。 ◆今週の『暗唱聖句』: [ペテロの手紙 第1.5章6節]   Outline of the sermon      “Jesus Christ has ‘All authority’.”     (25/02/2018) ◆Sovereign God. [Matthew 28:18]  *“is given” form who? = God the Creator. ・“Human authorities” of this world are Read more…

(292) “私たちは(神に)与えられた恵みに従って、異なった賜物(才能)を持っています。”

海外で暮らすようになって気付いた1つのことは、日本と西欧諸国の『教育方針』の違いです。日本ではどちらかというと伝統的に「不得意分野を伸ばして、極力まんべんなくできるようにする『総合力重視』」の傾向が強く、西欧諸国ではむしろ「得意分野に力を入れて、できるだけ個性を伸ばそうとする『個性重視』」の傾向が見て取れます。どちらが優れているかということはともかく、結果として日本では「どんなことでもそれなりにこなすことができる人間」は育成されますが、いわゆる「一芸に秀でている人材」が育ちにくいように感じます。 牧師でもあり「リーダーシップ哲学」に関する数多くの著作を持つ『ジョン・マクスウェル博士』は「優れた人材を育成するコツとして次のようなことを勧めています。①長所を伸ばすことに80%の時間を費やす。②新たなことを学ぶために15%の時間を費やす。③短所克服のために残り5%の時間を費やす。 それでは、私たちはどのようにして「自分の得意分野」を正確に見出し、それを伸ばして行くことができるのでしょうか?それにはいくつかの要素が必要です。 1.「ありのまま受け入れられている」という実感 ・もしあなたが「自分が変わらなければ受け入れてもらえない」という不安の中にあるなら、いつも肩に力が入り、持っている力をフルに発揮することはできません。そしてプレッシャーの下にいる間は『健全な成長』は望めないものです。「神の大いなる愛の中に憩うこと」は、優れた人生を歩む上で必要不可欠です。 2.自分自身をよく知る ・あなたがもし「自分のことは自分が1番良く分かっている」と思っているなら、あなたはずい分『オメデタイ』人です。もちろん自分でもよく自分を観察し客観的に見つめることが必要ですが、あなたのことを良く知っている家族や友人から率直な意見を聞くことは「自分を知ること」に大いに役立ちます。 3.大きな夢を描く ・「井の中の蛙大海を知らず」ということわざを聞いたことがあるでしょう。『島国日本』で育っている我々はいとも簡単に「小さな自分の中に『自己満足』を見い出してしまう」傾向があります。神はあなたを「世界の歴史始まって以来の存在」としてお造りになりました。あなたにしかできない大きなことがあるはずなのです! 4.失敗を恐れず挑戦する ・私たちが『失敗』と感じることは、実のところ『学習』に過ぎないのです。人一倍大きな『成功』を手にした人たちは、例外なく「人一倍多くの『失敗』を経験した人たち」なのです。私たちはいわゆる『初めて』を数多く体験して行きながら『経験』を積んで行きます。そしてそれらの『経験』を踏まえて、私たちは「自分の得意分野」を発見するのです。 あなたは、あなたが考えているよりも、もっとずっと優れた存在です。何故なら『天地創造の全能の神』があなたをお造りになったからです。神は「あなたを通して以外は実現不能なご計画」を用意して、あなたとの出会いを待っておられるのです。