「イエス・キリストに倣う者となる」ということは、どんな相手に対しても、いつでもどこでも『あわれみ深く接する』ということです。

 実業家であったアンリ・デュナンは、イエス・キリストに対する信仰の故、戦地における負傷兵の叫びに応えて『赤十字社』の基礎を築きました。あの「赤い十字の印」を見るたびに、私たちは『キリストのあわれみ』を思い起こすことができます。

 ドイツのルーテル教会牧師であったセオドア・フィードナーは農家の女性たちの間で看護の技術を広めました。このことがきっかけとなりヨーロッパで新しく多くの病院が設立され、やがてこれらの女性たちの中からナイチンゲールが現れたのです。

 ベルギー出身のダミアン神父は19世紀にハワイに渡り、らい病人たちに寄り添うための施設を設立しました。彼は伝染性の強いこの病気に苦しむ患者たちの間を毎日巡回し、「神はらい病に冒されているあなたをも心から愛しています」と語りかけ続け、やがて彼自身もこの病に冒されたことを知って、「神は私たちらい病人を愛しておられます!」と告白しつつ息を引き取りました。

 イエスは「これらの最も小さき者の1人にしたのは、わたしにしたのです」とおっしゃいました。今日あなたの周囲であわれみを必要としている方が誰かいますか?

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