皆さんは「真の暗闇」を体験したことがありますか?私の生まれ故郷に「子供冒険の森」という児童施設があって、フィールドアスレチックなどの様々な設備があるのですが、その中に『勇気の洞窟』というものがあります。そこは長さたった30~40メートルの洞窟なのですが、入口と出口のドアを閉めてしまうと、わずかな光の差し込む隙間さえない『真っ暗闇』なのです。私は大人になってから子供たちと一緒に行ったのですが、正に「息をのむ体験」でした。1歩前に進むのさえおっかなびっくりで、出口に至った時に「『光』というものの有難さ」が身に沁みたのを覚えています。

 人生には「視覚的な暗闇」だけでなく、「精神的な暗闇」もあります。実際、こちらの方が更に扱いにくいものです。何か大切なものを失ってしまった時、困難な状況が続いて疲れ果ててしまった時など、肉体的な目は見えてはいても、生きて行くための希望は見えない、そのような『人生の暗闇』の中で、私たちは何を頼りに生きて行けば良いのでしょう?

 イエス・キリストは「わたしは『世の光』だ」とおっしゃいました。夜に帰宅して暗い部屋の照明のスイッチを入れれば暗闇が逃げ去って行くように、私たちの人生にイエス・キリストを迎えるならば、暗かった私たちの心に『光』が灯って、潮が引いて行くように「心の中の暗闇」が拭い去られて行くのです。

 『勇気の洞窟』の中を進んで行った時、普段は気付かなかった『光』というもののかけがえのなさを痛感させられたと共に、「誰かが一緒にいてくれる」という心強さも経験することができました。暗くて何も見えない中で「お父さん、何も見えないよ~!」と不安そうに声を上げる子供たちに、「大丈夫。お父さんがここにいるよ!」と声を掛け合いながら、互いに励まし合って出口に辿り着くことができました。同じように、あなたがイエス・キリストに人生を委ねて生きるなら、「わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない」と約束されたキリストが『光』となってあなたの人生を照らし、共に進んで行ってくださるのです。

Categories: 聖書

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