「人との信頼関係」とは、実に美しいものです。私は私の妻に心から信頼していますし、またそのような妻を与えてくださった神に心から感謝しています。

 しかし、本当に残念なことに、この世界には「信頼を裏切られて深く傷付く経験をした人々」が多く存在していることも事実です。私たちの心の奥に「誰かを信頼したい!」という渇きがあるがゆえに、つい身近な人に対して必要以上に信頼や期待をしてしまう。しかし今日、それぞれの弱さや忙しさなどの様々な事情、そして『自己中心性』のゆえに、比較的簡単に他の人の信頼をないがしろにしてしまう人が増えているような気がします。そのような経験を通して『人間不信』に陥ってしまう人もきっと少なくはないでしょう。

 面白いことに、聖書は「人々を愛しなさい」とは教えていますが、「人々を信頼しなさい」とは教えていません。むしろ「人ではなく、神に信頼しなさい」と教えているのです。『人』は「信頼すべき対象」ではなく、「愛すべき(弱く、助けを必要とした)存在」なのです。そして『神』こそが、「力と愛に満ちた『真に信頼すべき対象』」なのです。

 「人に信頼を裏切られ、深く傷付いた経験」はおありでしょうか?もしかすると、神があなたにそのような辛い経験を味わうことを許されたのは、あなたが『真に信頼すべき存在』に気付き、その方の愛によって癒されて、「愛するために」もう1度立ち上がるためだったのかもしれません。

Categories: 聖書

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