社会人になってから、病気の時以外で『昼寝』をしたことはありますか?
『昼寝』と聞くと、何となく「やるべきことをせずに怠けている」というイメージがあるかもしれません。私の生まれて初めての「異国体験」はインドネシアでした。赤道直下の暑い国だということもあり、勤め人たちは午前の仕事を終えると一旦帰宅し、昼食を食べたあと小一時間「お昼寝」をしてから再び会社に戻る、という生活をしていました。その時はとても違和感を感じたことを覚えています。
その後結婚して3人の子供たちが生まれた後、私たち家族は「バヌアツ共和国・ウリピブ島」という離れ小島で『宣教師』として4年間働きましたが、実を言うと、そこではほぼ毎日昼食の後『お昼寝』をしていました。暑かったり、文化の違いでとても疲れていたことも大きな理由でしたが、もう1つの理由は「島の他の人たちも皆寝てしまっているから」でした。
恐らく皆さんも、昼食の後に「眠い」と感じることがあると思います。学生の頃、お弁当の時間の直後の授業はいつも目を開けているのが大変でした。思うにこの生理現象は「怠慢の現れ」ではなく、「神が人間をそのように造った」のではないでしょうか?
ある調査結果によると、1日に少なくとも30分、週に少なくとも3回『お昼寝』をする人は、そういう習慣がない人と比べて「心臓麻痺で死ぬ確率」が3分の1に減るそうです。また『お昼寝』の習慣を持つ人は、他の人たちに比べて「創造性や記憶力」に優れているそうです。ある著名な神経科医は「人が眠っている時にも脳は働いており、しばしば問題解決の糸口や奇抜で新しいアイディアを想起させる」と言っています。「『昼寝』は体重のコントロールにも有効である」という研究結果も出ています。私たちの小腸内で分泌されるホルモンに『グレリン』というものがあって、私たちに空腹感を覚えさせ、特に「甘いもの・しょっぱいもの・でんぷん質のもの」など(要するに『ジャンクフード?』)に対する欲求を起こさせるのですが、私たちが「ちょっと余分な睡眠」を取ることによって、私たちの腸内にある『グレリン』は減退するのだそうです。
聞くところによると、多くの歴史的偉人(アインシュタイン,エジソン,チャーチルなどなど)は、よく『お昼寝』をしていたそうです。『昼寝』の効果を軽視してはいけません。ぜひ今日から「敢えて昼寝をする習慣」というものを試してみてはいかがでしょうか?
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