人体とは非常によくできているもので、急がなければならない状況になると、体中に「緊急事態」が発令される仕組みになっており、ストレスホルモンから特別なアドレナリンが放出され、危急な状況に対応できるように準備されるそうです。但しこの体の仕組みは、その「緊急事態」が肉体に関するものなのか、心の不安や環境によるストレスのものなのかという原因を見極めることはできません。ですから、肉体的に一時的に身を守るためには大変効果的なのですが、長期に渡るストレスによってこの「緊急事態」が継続されると、むしろ様々な肉体的疾患の原因となります。

 では、そうならないためにはどうすれば良いのでしょうか?それは何よりもまず、そのような「継続的なストレス」の原因を正しく見定めて、きちんと除去することです。この点においても「愛に満ちた全能者であられる神」に信頼しているということは、大きな助けになります。「自分にとってどうしても必要なものは、神様がちゃんと取っておいてくださる」と信じられるからです。

 私たちは宣教師として、日本を離れることが多かったため、何度も引っ越しを余儀なくされました。帰国するたびに住むための貸家を探すのですが、不動産屋さんで良い物件を紹介されるたびに、「これは滅多に出ない良い物件なので、一刻も早く決めないと、すぐ別の人に決まってしまいますよ!」と言われ(脅され?)ました。初めのうちはとても不安になって「手付金のようなものを払っておこうか?」などと考えたのですが、やがて「いや、神様がちゃんと1番良いものを取っておいてくださる。もし別の人に決まってしまったなら、他にもっと良い物件があるということだ!」と考え直しました。そして事実、毎回神様は私たち家族のために最高の物件を用意してくださっていました。(ある時は、予算オーバーの物件の値引きさえしてくださいました!)

 神に信頼して生きるとは、「急ぐ必要のない生き方」であり、ストレスや不必要な病気から守られて生きることなのです。

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