聖書の中でとても頻繁に語られている概念の1つに『忍耐強く継続する』というものがあります。まあ日本語でも「継続は力なり」とか「石の上にも3年」などということわざがありますよね。

「我慢強さ」というのは、単に「じっとしながら災難が通り過ぎるのを待つ」というようなものではなく、もっと能動的・積極的な姿勢です。かと言って、近年起こりがちな『燃え尽き』に至るようなオーバーワークとも違います。具体的に言うならば、次の3つの要素が含まれています。

①「自分の持てる力全てを出し切る」しかし「持っている力以上のものを出そうと無理をすることは控える」

・神は私たち1人1人に「使うための力や財産、知恵」などを与えてくださっています。いわゆる「宝の持ち腐れ」をして欲しくないのです。と同時に「共に力を出し合うこと」を望んでおられます。神は私たちが「1人ぼっちで戦う」ようには造られなかったのです。

②『結果』ではなく、『プロセス』によって評価する

・この世は「結果がすべて」と言います。どれだけ頑張っても立派な結果が出せなければ評価してもらえません。しかしこの世の基準でいわゆる『成功』を収めるのはほんのひと握りの人たちだけです。神が私たちを造られたのは、私たちが「結果を残すため」ではなく、「神が与えたものを惜しまず使うため」です。また神は私たちが高慢になることを喜びません。むしろ神を求め、神が私たちを通してご自身の力や愛を表現するために神に頼ることを願っておられるのです。

③あきらめずに最後までやり遂げる

・誰もが経験していることですが、「『人生』とは思った通りに行かないことが多い」と言うことができます。「こんなはずではなかった…」と思ったことが今までに何回あったことでしょう?けれどもそのような局面で「や~めた」とあきらめてしまう人は、単に「求めていたものを得られない」だけではなく、せっかく神が私たちにほどこしてくれている『成長への訓練』をも受け損なってしまうのです。結果がどうあれ、「最後までやり遂げる」という経験を多く重ねれば重ねるほど、私たちは人生においてより多くの実を結ぶことができるようになるのです。

Categories: 聖書

0 Comments

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *