ある女性がリビングルームのソファに座ってくつろいでいました。するとどこから入ってきたのか1匹の小さなヘビが迷い込んできてリビングを横切り、彼女の座っていたソファの下に潜り込みました。恐れのあまり叫び声を上げながら彼女は入浴中の夫を呼びに行き、夫はバスタオルを腰に巻いた姿で箒の柄の先でソファの下を突っつき始めました。この騒ぎに気付いた彼らの飼い犬は、何事が起ったのか確かめようとリビングルームに入ってきて、恐る恐る夫の背後から近寄ると、たまたまその冷たい鼻先が、夢中でソファの下を突いている夫の足の裏に触れ、夫は「自分はヘビに咬まれた!」と勘違いして失神してしまいました。それを見た妻は、夫が心臓麻痺に襲われたと錯覚し、急いで救急車を呼びました。駆け付けた救命士たちが、その夫をストレッチャーに乗せようとしたその時、例のヘビがスッとソファの下から現れました。驚いた救命士の1人が思わず手を滑らせて夫は落下し、片足の骨が折れました。ねじれて折れ曲がっている夫の足を見た妻は、その場に卒倒してしまいました。そんなドタバタ劇をよそに、ヘビは何事も無かったのように再びリビングルームを横切り、外へ出て行ったそうです。
日本語にも「慌てる乞食は貰いが少ない」とか、「急いては事を仕損じる」などと言われていますが、慌てて事を行ってうまくいくことはとても稀です。むしろ状況はもっと悪くなるのが普通です。「私たちを愛し、全てを働かせて良き方向へと導いてくださる『全能の神』」に信頼し、何が起こっても慌てることなく、平常心で冷静な判断を下していきましょう。
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