聖書
(540) “妻に対し、いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。”
夫婦そろって本当に久々に思い切り体調を壊してしまいました。2人とも1週間以上寝込んでしまい、未だに本調子に回復するには至っていません。特に妻は今までは多少体調が悪くてもそれなりに家事をこなせていたのが、全く『機能停止』になってしまって、我が家の生活は本当に惨めな状況でした。そんな中で気付かされたことが2つほどあるので、分かち合わせていただきたいと思います。 まず1つは、「神様は私たちに『強く(自信満々で)あって欲しい』とは決して思っていない」ということです。このことは「神に頼る者」として、分かっているようで、実はよく分っていない気がします。どこか「自分は大人なんだから、自分のことはちゃんと自分でできるようにしていないといけない」という自覚が先立って、神様や周囲に頼ることを避けようとしてしまいがちです。神様は私たちがそのように「強がって生きる」ようには造られなかったのではないでしょうか? もう1つは、そのような弱い私たちですが「誰かに頼られた時に底力を発揮できるように」も造られている、ということです。自分の体調の悪さがピークに近い状態であった時、妻に「どうしても病院に連れて行って欲しい」と言われました。「何故いま!?」との思いがよぎりましたが、自分の中で選択の余地はありませんでした。「何が何でもこの求めに応えなくては!」との一念で奮い立ち、運転して妻を救急病棟へと連れて行き、自分はそこから100メートルほど離れた駐車場に車を置いて戻って来て、妻の介護を続けました。 今では妻と顔を見合わせながら、「本当に大変だったねぇ」と苦笑いする余裕が出てきました。このような人生のパートナーがいつも側にいてくれることは、本当にありがたいことだと、神に心から感謝しています。