聖書
(526) “最も小さなことに忠実な人は、大きなことにも忠実であり、最も小さなことに不忠実な人は、大きなことにも不忠実です。”
もし仮にあなたが会社の人事部長で、新しい社員を採用することに責任ある立場だったとしたら、入社希望者たちのどのような資質を評価対象にするでしょうか?能力?性格?経歴?もちろん働いてもらう部署や役割の性質にもよるでしょうが、1つの欠かすことのできない資質は、『忠実さ』ではないでしょうか。 考えてみると、人生にはいくつかの『ビッグイベント』も起こりますが、ほとんどは「ささいな出来事」に満ちています。ですからこれらの「ささいな出来事」にどう対処するかが、私たちの人生に対する態度を構成していると言うことができます。もしこれらの「ささいな出来事」に対して不忠実な生き方をしていたら、それはそのまま「人生をいい加減に生きている」という評価につながってしまいます。 現代はSNSの時代です。私も個人的に「Eメール」「携帯メール」「ライン」「Facebook」「What’s up」などの通信システムを使っていますが、正直言ってジャンクメールや様々なコマーシャル・勧誘などが送られてきてイヤになる時もあります。しかし、それらの中には「親身になって聞いて欲しい」「どうしても期限までに返事が欲しい」という願いが込められたメッセージも含まれているはずです。それらのものを「たくさんの中の1つにしか過ぎないのだから…」と言っておろそかにしてしまうなら、私たちは大切なものを見失ってしまうことになります。そのような軽率な態度は、人生の中で本当に大きな事を任された時にも、私たちが「まあ、これくらいやっておけばいいか」という安逸な気持ちで対処してしまう者へと陥れる危険性があるのです。 私たちに命を与え、この地上に送り出してくださったのは、私たちの天の父である神です。いわば私たちの『大ボス』はこの「全宇宙の創造主である方」なのです。私たちは、この方に見込まれて、この方の大きな期待の許で日々を「生かされて」います。そのような栄誉を与えられている者として、今日も1つ1つのことに心を込めて忠実に歩んで行きましょう。