聖書
(456) “その名はインマヌエルと呼ばれる。それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。”
子ども向けの人気番組に『おかあさんといっしょ』という番組がありますよね?恐らく私が生まれる前から放送されていて、未だに多くの親子に親しまれている番組だと思います。この「おかあさんといっしょ」というタイトルそのものに、まず惹かれますよね?幼い子供にとって、どんなおもちゃやぬいぐるみよりも、「お父さんやお母さんが一緒にいてくれること」に優るものはないはずです。 聖書の神も、どんなに「力強く」「愛に満ち」「願いを叶えてくれる」存在だったとしても、「肝心な時に一緒にいてくれない神」なのだとしたら、きっと今のように多くの人々から信頼され慕われてはいないでしょう。しかし、この神は「いつも、いつまでも共にいる」と約束してくださっています。イエス・キリストの別名に『インマヌエル』というものがありました。その意味は「神が私たちとともにおられる」です。では何故そのような名がイエス・キリストに付けられたのでしょう? 神は本来私たちを「神と共に生きる存在」としてお造りになりました。ところが初めの人『アダム』は、そんな神から自立して自分の思い通りに生きたいと願い、敢えて神との約束を破ったのです。この出来事以来、人間の『罪』が、私たちと神との仕切りとなり、「聖さに満ちた神」は私たちと共に過ごすことができなくなったのです。しかし神はこの『全人類の罪を贖う代価』として、ご自身のひとり子イエス・キリストを「人として」地上に遣わし、私たちの身代わりに十字架にかけたのです。 今や私たちは、この「人と神との懸け橋となってくださった」イエス・キリストを信じる信仰によって、文字通り「神と共に生きる」ことができるようにされたのです。この驚くべき神のわざを現している名前が『インマヌエル』なのです。