聖書
(457) “愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。”
時々「聖書は非科学的な書物」というような偏見を持っておられる方と出会いますが、そういう方々にはぜひ、科学の発展とともに「科学的な新発見が聖書の記述を裏付ける方向へと進んでいる」ということを知っていただきたいと思います。 例えば、上記の聖書のことばは『恐れ』と『愛』というものが互いに相容れないことを述べていますが、これは「子供の成長」ということを考える時によく分かります。子供が健康に成長・発展するためには次の2つの要素が必要です。①新しいことにチャレンジすること。②「失敗しても大丈夫だ」と安心していること。まあこの2つは、子供の成長だけに限らないわけですが… 専門家の調査によると、大抵の家族においては、その両親の片方はどちらかというと子供に冒険させることを好み、他方はむしろ子供を危険から保護しようとする傾向があるそうです。そしてそのような環境で子供が育つ時に、子供たちは前述の①②両方の要素に支えられて成長できるわけです。とはいえ、実際は1人の親の中に多かれ少なかれ両方の資質が備わっているということも言えると思いますが… 人間は不安な状況に陥ると、体が自然に反応し、心臓の鼓動が早まり、呼吸が頻繁で浅くなり、筋肉が緊張してきます。するとそれらを回復するために、安心できる場所、自分を守ってくれる存在のところへと走って行くのです。そしてそのような場所や人に辿り着くと、心拍数や呼吸は正常値へと回復し、次のような思いが浮かんできます。「よし、もう1回挑戦してみよう!」 創造主なる神は、私たちをご自身の『子供』として、その健康な成長へと励まし、導いてくださいます。それ故神は私たちの人生にチャレンジを与えると同時に、私たちが助けを求めて叫ぶ時、愛をもってその求めに応じてくださるのです。