聖書
(235) “悔い改めなさい。天の御国が近づいたから。”
その存在を信じているいないに関わらず、誰でも『天国』という言葉を1度は聞いたことがあるでしょう。そしてきっとそれなりのイメージも持っていることと思います。「雲の上にある」とか「三途の川の向こうにある」「死んだ後に行くところ」とか「ピカピカ光っている」などなど。 ある人が面白いことを言いました。「天国でも地獄でも、食事の時に長~いお箸が使われているんだよ。けれども天国の人たちは皆健康に太っているのに対して、地獄の人たちは全員やせ細っているんだ。どうしてかっていうと、地獄の人たちはその長いお箸を使って何とか食べようとしているけど、自分の口が箸の先に届かないので食べられないのに対し、天国の人たちは皆他の人たちとお互いに上手に食べさせ合っているからさ。」 私も個人的にはまだ『天国』というものを自分で見たことはないので確かなことは言えませんが、『天国』のこの世との大きな違いの1つは、きっと「お互いに対する深い思いやりに満ちていて、しかもそれが何も妨げられることなく実践されている」ということではないでしょうか? イエス・キリストは「天国が近づいたから、悔い改めなさい!」とおっしゃいました。『悔い改める』の原語直訳の意味は「向きを換える」です。「この世と調子を合わせる生き方」「自分中心の考え方」から向きを換えて、「神を求める生き方」「他の人を顧みる生き方」へと進んで行くなら、『天国』は単に「死んでから行き着くところ」ではなく、今まさにこの世にいながらにしてその片鱗を体験できるものとなるのではないでしょうか?