聖書
(226) “神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。”
様々な技術が発展し、知識も増し、人々の暮らしが豊かになり、欲しいものがほとんど手に入る世の中になったのに、人々は不安にあえぎ、心は満たされず、自殺者は増加の一途を辿っています。何故なのでしょう?一体何が人々の心を脅かしているのでしょう? 『歴史上最も知恵に満ちていた』といわれる人物が聖書の中に出てきます。イスラエル王国の第3代の王様『ソロモン』という人物です。神は彼に「非常に豊かな知恵と英知と、海辺の砂浜のように広い心とを与えた」とあります。このソロモン王が書き残した有名な言葉に次のようなものがあります。「神を恐れることが知識の初めである」。 この天地万物を造られた神は、すべての知恵と力とに満ちておられる方です。この方に対抗することができるものは何もありません。このお方を恐れ、このお方の御手のもとにへりくだって生きるならば、他に何も恐れる必要はないのです。キリストの使徒パウロは、「神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう」と言っています。全くその通りです! 現代の1つの『カッコイイ』風潮として、「私は誰にも指図されたりなんかしないわ!」というような言い回しがありますが、そんなことを言っている人々に限って『人生の意義』というものをしっかりと見つめることもなく、ただ行き当たりばったりに生きて、やがて行き詰まり、恐れと不安の中に閉じ込められるのです。 「真に恐れるべき対象をしっかり恐れること」こそ、不必要な恐れや不安から完全に解放されて、希望を抱いて生き生きと生きるための秘訣なのです。