聖書
(169) “あなたがたは世のものではなく、かえってわたし(イエス・キリスト)が世からあなたがたを選び出したのです。それで世はあなたがたを憎むのです。”
クリスチャンになったばかりのある方はこんな風におっしゃることがあるかもしれません。「せっかくキリスト教を信じたのに、少しも問題がなくならない。こんなことならば信じなければよかった」と。 聖書は私たちに「主イエスを信じたならば問題はなくなる」とは約束していません。いや、かえって問題は増えることが多いのです。何故なら私たちが聖書の原則に生きようとする時、それはしばしばこの世の流れに逆らうことを意味するからです。 『この世の流れ』は私たちに「できるだけ楽をして儲ける」ようにといざないます。しかし聖書は「たとえ自分が損をすることになっても、正義と公正を求めて生きるように」と勧めます。そこにはしばしば衝突が起こり、私たちは「何の疑いも感じずにこの世の流れに流されている人々」とうまく人間関係を保てなくなるのです。 では、イエス・キリストと共に生きることにどんな益があるのでしょうか?それは、そのような試練の真っ只中に「神が共にいてくださる」ということです。この世の流れに流されるというのは、すなわち「おのれを神とする」もしくは「この世を支配している悪魔の権威の下に生きる」ということを意味します。そしてそのような生き方には神は関与なさらないのです。神はご自身を歓迎し、喜んで彼に従って生きようとする者と共に、その人生を歩んでくださるのです。